薪のこと

薪の種類と入手方法

樹種
一番、適しているのは広葉樹の中でもナラ・クヌギなどは横綱クラス。サクラ・ケヤキ・リンゴなどは大関クラス。 シラカバ・ホウなどは関脇クラスです。そしてスギ・ヒノキなどが小結です。
基本的に燃やしていけない木は無いと考えています。信州に多く見られるカラマツも乾燥さえしっかりしていただければ大丈夫です。 但し、アカマツは非常にヤニが多いため、もし手に入った場合は、出来るだけ小割りにして焚き付けなどに使われると良いかと思います。 上記の木の種類の差は火力と燃焼時間の差異です。横綱クラスが3~4時間もつとしたら、小結クラスは1時間ぐらいです。
従って、用意しなければならない薪の量も1シーズンで3~4倍必要になります。
ただ、どんな木も貴重な資源です。無駄の無いように使用してあげる事が山の健康や環境の健全に繋がると思います。 針葉樹は薪材として使えないというのは誤解です。

薪創りの時期
乾燥期間は最低でも半年間必要です。長野の場合は5月のGW頃までに薪を割り、日当りの良い場所に積み込みができれば、秋には十分に使えます。 そのタイミングで割れない場合でも原木が前年の秋から冬に伐った物であれば8月のお盆休みまでに、こなしていただければ間に合う可能性はあります。
また、15cm位の木なら割らなくても薪として使えますが、この場合は1.5年以上の乾燥が必要になります。
薪としての賞味期限は約3~5年。5年以上経過してしまったものは火力に難がありますので作り過ぎにもご注意を・・・。

入手方法
自分で調達するのが大変なイメージがありますが、建築現場や周りの畑など、一声掛けてみると案外薪を譲ってくれるかたも多いんです。間伐材の利用なども有効です。 DIY派の方の為に原木での販売や薪割機のレンタルもしています。 薪づくりはイメージほど大変ではありませんし、運動不足とストレス解消にはもってこいなのです(笑)。 それでも・・・という方にはもちろん当社でも用意しています。

保管方法

自日当たりと風通しのよい場所が保管に適しています。
割った薪はシートなどで覆ったりするのですか、というご質問が多いのですが、実は当社では全く何もかけていません。 信州で昔から薪作りをしている方のお話では『梅雨までは野積みにして雨に当ててあげれば昆虫の卵なども流れてしまうので虫食いが少なくなる』との事。 その後は『上だけ何か掛けてもいいし掛けなくてもいい。一番いけないのは周りをシートなどでぐるぐる巻きにする事』 これは通気性を悪くして、蒸れの原因になるのでXとの事です。 要は薪の表面の水分より生長途中に吸い込んだ水分が問題なのですね。もちろん野ざらしにして雨や雪が付いた薪はストーブの中に放り込んではいけません。
実際にはストーブの近くの薪入れに入れて1日ぐらい経ってからストーブの中に入るので問題は無いと考えています。 但し、皮が剥がれたり薪の黒ずみを防ぐには屋根などがあった方が効果的です。

他の暖房器具との違い

薪ストーブによる暖房は、遠赤外線効果によるやわらかな暖かさはもちろん、他の暖房器具にはない魅力が沢山あります。

薪ストーブの楽しみ方

「薪ストーブクッキングをしたい!」「1日の薪の投入イメージが湧かない…」「どんなお手入れが必要?」そんな疑問に答えます。

薪ストーブの種類

沢山の薪ストーブの中から、自分にあったストーブを選ぶにはどこに注目すれば?6つのポイントのご紹介です。

煙突のこと

薪ストーブ本来の性能を引き出すのに欠かせないのが2重断熱煙突。その重要性をご紹介します。

薪ストーブの歴史

石器時代の焚き火にはじまり、開放式の暖炉を経て、最近主流の薪ストーブまで、炎と人間の暮らしを辿ってみましょう。

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どんな木を、どんな方法で入手し、いつぐらいに割って、どう保管したら良いか、薪に関する基礎知識です。